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「夏の薄毛や抜け毛」を防ぐ正しいシャンプー方法とは

「夏の薄毛や抜け毛」を防ぐ正しいシャンプー方法とは
DIAMOND online

2021年9月9日

暑さが厳しい時期は紫外線量が増え、汗や皮脂が大量に分泌されるなど、髪のダメージにつながる要因が増えてしまう。さらに近年は温暖化の影響もあり、秋でも夏のように気温が高い。これまで以上に髪が傷みやすい季節が長引いているのだ。そうした状況下で正しく髪をいたわるべく、意外と知らない「シャンプーの仕方」を美容師に聞いた。(清談社 鶉野珠子)

シャンプーの仕方を正せば 頭皮環境を改善できる

ミドル世代になると、薄毛や抜け毛に悩む人が増えるだろう。夏場の大敵である汗や皮脂、紫外線は、こうした悩みの原因になるのだろうか。

「薄毛や抜け毛の原因は、遺伝、生活習慣の乱れなど、さまざまな理由が考えられます。頭皮環境が悪くなることも毛を薄く、抜けやすくする原因といわれているので、汗や皮脂、紫外線も無関係ではないでしょう。皮脂で毛根が詰まったり、汗によって雑菌が湧いて毛穴が弱くなったりすれば、頭皮環境は清潔な状態を保てませんからね」

そう話すのは、SNSを通じたヘアケア情報の発信にも力を入れている、美容室らふる/其の二の代表取締役・中村拓郎氏だ。汗や皮脂は酸化すると雑菌や細菌のエサとなり、皮膚疾患や悪臭、髪のベタつきを起こす。紫外線は毛髪を傷ませるほか、白髪の原因にもなるという。

「トラブルの原因をきちんと取り除くことで、頭皮環境の悪化による薄毛や抜け毛は防げるはずです。セルフケアで重要なのは、洗髪の方法。皆さん、『どんなシャンプーがいいのだろう』とアイテム選びに目が行きがちですが、やり方を見直すだけでも頭皮環境を整えられますよ」

中村氏が教える正しいシャンプーの仕方は、入浴前から始まる。

「髪を濡らす前に、柔らかめのブラシで髪をといてください。整髪料をつけていると髪が絡まってしまうことが多いのですが、絡まったまま濡らすと、引っかかりをとろうとして強く引っ張りがちになります。それが切れ毛や抜け毛につながるのです。また、ブラッシングによって頭皮の毛細血管が刺激され、血流が促進し、発毛・育毛の効果も期待できるので、ぜひ取り入れてみてください」

予洗いとすすぎを制するものが 健やかな頭皮環境を制する

ブラッシングの次は、髪をしっかりとお湯で流す「予洗い」だ。

「軽く濡らしただけでシャンプーをつけても、整髪料や汚れが邪魔をして十分に泡立ちません。泡立ちが悪い場合にシャンプー剤を足す人は多いでしょうが、シャンプーの量が多すぎるとすすぎ残しも増えます。すすぎ残しは、頭皮のかゆみ、肌荒れ、嫌なニオイの原因に。予洗い不足は、百害あって一利なしなのです。『長すぎるかな?』と思うくらいの時間をかけ、頭の前後から、そして左右から、しっかりとお湯をかけて洗い流してください」

予洗いを十分に行えば、それだけで7~8割程度の汚れは流せるという。泡立ちの良さにも関係してくる予洗いは、洗髪において非常に重要度の高い行為なのだ。

「髪のためには、お湯は38~40℃くらいが適温です。高温すぎると必要な皮脂まで溶け出してしまい、乾燥した部分を補おうと余計に皮脂が分泌されてしまうからです」

満遍なく予洗いができたらいよいよシャンプーだ。量は、ショートヘアの男性であれば半プッシュ程度が適量だという。少なく感じるかもしれないが、予洗いで半分以上の汚れが落ち、髪にたっぷりと水分が保持できていれば、問題なく泡立つはずだ。

「シャンプー剤を手に出したら両手のひらに広げ、空気を含ませるように指の腹で地肌にやさしく押し当てていきます。『髪の毛』というより『頭皮』を洗浄するイメージで、頭皮全体をなでるように洗ってください。もし泡立ちが悪いと感じたら、シャンプーではなく水を足すといいでしょう」

頭皮全体に泡が行き届いたら、しっかりと洗い流していこう。すすぎも、予洗いと並んでとても重要な行程だ。

「予洗いと同じように前後左右からお湯をかけ、泡を流していきましょう。ただし、シャンプー後は髪の状態がアルカリ性に傾いていて、キューティクルが開いています。摩擦が起きやすく、毛も動かしにくい状態になっているので、無理に動かすのはNG。ダメージを与えないよう、手のひらを頭部に沿わせるように当て、手のひらにためた水の中で洗う『ため洗い』をするのがおすすめです」

シャンプーでの洗髪後に リンスをすべき人とは

「シャンプーの後はリンス」と、ここまでをひと続きで考えている人は多いだろう。だが中村氏は「リンスは必ずしも使わなければいけないアイテムではありません」という。

「リンスは、シャンプー剤によってアルカリ性に傾いた髪の毛の状態を、弱酸性に戻すことが目的で使われます。長髪の人や、洗髪後もゴワつきや乾燥が気になる人、引っかかりやすい人は使ったほうがいいですが、そうでなければリンスは必須ではありません。もしもヘアダメージが気になる場合は、リンスではなく、補修効果のあるトリートメントを使ってください」

仕上げに髪を乾かしていくが、このとき、必ず使ってほしいのがドライヤーだ。男性だと自然乾燥で済ませる人も多いが、「髪にとっては悪影響」と、中村氏は警鐘を鳴らす。

「洗濯後の衣類を干さずに放置しておくと悪臭がするのと同じで、髪の毛も濡れたまま放置すると雑菌が繁殖し、嫌なニオイが発生します。頭皮のニオイが気になる人ほど、入浴後はタオルドライをして、素早くドライヤーをしましょう。根本を中心に、髪の毛を動かしながら風を送ってください」

これで基本的な洗髪方法は分かったが、とはいえ頭皮や毛髪の状態は個人差が大きい。そのため、今教わった流れをベースに足し算・引き算をすることで、個々人に合ったシャンプーの仕方が見つかるという。

「たとえば、洗髪時にスカルプブラシを取り入れる、シャンプーを使うのは2日に1回にするなど、ご自身の生活習慣や髪の状態を見てカスタマイズをするといいでしょう。なお、スカルプブラシは強く押し当てて使うとかえってダメージのもとになるので、ごくわずかな力でソフトにマッサージを。また、1日おきのシャンプーの場合、整髪料は予洗いでも落とせるようにジェルやグリースといった水溶性の製品を使うことをおすすめします」

髪の悩みは、トラブルが起きてから対策を講じる人がほとんどだ。だが、毎日欠かさず行う「シャンプー」という行為を正すことで予防につながる。今一度、自分のシャンプーの方法を見直してみてはいかがだろうか。

管理人コメント

シャンプーは、毛髪についた汚れや頭皮の皮脂を洗い流す役割があります。薄毛や抜け毛で悩んでいると、洗髪時に大量に脱毛した排水溝などを見てショックを受けてしまうかもしれませんが、それで洗髪を控えることのないように注意が必要です。

頭皮に古い皮脂やごみが付着したまま何日も過ぎると、皮脂は酸化して臭いのもとになってしまいます。それだけではなく、古い皮脂がいつまでも頭皮に残留することで、毛髪が正常に成長しなくなってしまうのです。

頭皮の皮脂は就寝中に新しく分泌されますので、できるだけ夜に洗髪するようにしましょう。その際には、きちんとシャンプーが泡立てられるようにお湯で予洗いをするようにしてください。

予洗いをすることによってシャンプーの泡が立ちやすくなり、シャワーで流しやすくもなります。洗い残しやシャンプーが残ってしまうと、頭皮の肌荒れの原因にもなりかねません。十分な予洗い、そして洗い残しのないようにしっかりと洗髪することが、薄毛予防の第一歩と言えるでしょう。



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