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【AGA都市伝説】育毛剤はAGAに効果があるの?

AGAや薄毛の人にとって、食生活やドラッグストアなどで気軽に買えるサプリメント・育毛剤などは、人に知られることなく改善治療を始めるのにうってつけのものです。現在ではネットショップやドラッグストアだけではなく、百貨店などといった様々な場所で多種多様の育毛剤が販売されています。

抜け毛や薄毛が気になった男性であれば、一度は「ちょっと高い買い物だけど買ってみようかな」と思った経験があるのではないでしょうか。インターネットで調べると、「育毛剤の○○で生えた!」ですとか「○○の句口コミは本当だった!」などといわれています。

そもそも育毛剤とはどういった効果が期待できて、AGAに効果があるのかなどということを知らないで育毛剤を購入してしまうと、期待と現実のギャップの狭間で後悔をしてしまうかもしれません。

このページではAGA対策の一環として育毛剤を検討している方に向けて、「そもそも育毛剤って何?」という小さな疑問から、育毛剤に使用されている成分、意外と知らない育毛剤の選び方、そしてAGAに効果はあるのかなどをご紹介していきます。

育毛剤の定義と種類

抜け毛を抑制及び予防を行う目的として、髪の成長を促進させるための商品が育毛剤です。そもそも「育毛」の定義とは、今ある髪の毛をしっかり丈夫な髪に育てることをを指しますので、新しい髪を次々と生やす「発毛」とは別に考えなければなりません。

なお、育毛剤の目的にも様々あり、フケや痒みを抑えて頭皮の血行を促進するものや、頭皮に栄養を散布するもの、また頭皮の毛穴の汚れを洗浄するものなど様々です。なお育毛剤は下記の3種類に区分されます。  

発毛剤

発毛剤は医薬品に分類されています。国内では有効成分の「ミノキシジル」が配合されているリアップをはじめ、多数の商品が発毛剤に認定されています。また、臨床試験から厚生労働省に「発毛効果」が認められそれが宣伝できる商品です。薬局でのみ購入が可能です。

育毛剤

育毛剤は医薬部外品に分類されています。世に出回っている99%の育毛剤はこのタイプです。薬ではないのでインターネットでドラッグストアなどで気軽に手にすることが出来ます。勿論、発毛効果は一切認められていない商品なので、発毛できると宣伝することは出来ません。なお、発毛効果を間接的に謳って消費者を騙そうとする育毛剤広告を見かけることがありますが、髪は生えてこないので注意が必要です。

養毛剤

養毛剤は化粧品に分類されています。主に女性用の抜け毛ケア商品に見られるタイプです。特に加齢に伴う女性の薄毛対策に使用される化粧品の延長の様な商品で、基本的には頭皮の保湿などを目的としていて育毛に特化した成分は入っていません。あくまで化粧品です。

種類発毛剤育毛剤養毛剤
分類医薬品医薬部外品化粧品
効果発毛育毛、薄毛
かゆみ
脱毛の予防
毛生促進
発毛促進
ふけ
病後・産後の脱毛
養毛
頭皮、毛髪を健やかに保つ。
フケ、カユミがとれる。
など

育毛剤の効果

そもそも育毛剤はAGA対策に有効なのか、またどんな効果を期待すべきなのか、これから育毛剤を検討している人に是非読んで頂ければと思います。  

AGAへの効果

インターネットや雑貨店で買える「育毛剤」はAGAに対して効果は一切ありません。

育毛剤でAGAに効果があるのが唯一、「ミノキシジル」を配合している発毛剤のみです。大正製薬から発売されている「リアップ」やアンファー社の「メディカルミノキ」などです。ミノキシジルの効果と副作用はこちらでも紹介していますが、日本皮膚科学会が策定している男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で治療に用いる推奨度で最も高い「A」ランクに分類されているミノキシジルが配合されています。 これは、製薬会社が臨床試験や治験を経てしっかりとしたエビデンス(証拠)があり、その上で効果や副作用などを加味した総合的な評価である為、信頼できる評価です。

また有効成分の「ミノキシジル」は厚生労働省からも「発毛効果」が認められていますので、育毛剤でAGA対策をするのであればリアップを使用するのが唯一効果を求められる手段です。

○○で生えた!○○の口コミは本当だった!などと、さも発毛効果があるような宣伝文句で消費者を食い物にしようとしている育毛剤製造販売業者も多いですが、「ミノキシジルが配合されている」かきちんと表記されているか、また自信のある商品であればホームページ内で臨床試験などの結果も公開しています。こういったポイントをきちんと理解しておけば、「育毛剤を使っても効果が実感できない」といったこともなくなるでしょう。

その他の効果

そもそも育毛剤は医薬部外品なため、効果効能も限られた表現しか使えません。

2.医薬部外品の効能または効果の範囲

「○ ○ を防ぐ」という効能効果で承認を受けているものにあっては、単に「○ ○ に」等の表現は認められない。 ただし、承認された効能効果が明瞭に別記されていればこの限りではないとされています。 効能効果の範囲については、おおむね次表のとおりです。

医薬部外品の種類 使用目的主な剤型効能又は効果の範囲
4. 育毛剤(養毛剤)脱毛の防止及び育毛を目的とする外用剤である。液剤、エアゾール剤。育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛。

リアップなどの発毛剤以外の育毛剤で発毛効果を求めることが出来ませんが、今ある髪を太くしたり、健康に育てるという目的を求めることが出来ます。

それがどれだけ毛量や見た目の変化が期待できるかはケースバイケースが正直なところですが、抜け毛が増えてきたな程度の状況であれば一度使ってみるのも一つの手でしょう。しかしながら、「3カ月使っても効果が全くない」もしくは、「明らかに自分の薄毛がAGAの症状である」場合には、発毛剤を使うかAGAクリニックに通うかなどして、薄毛対策の方法自体を見直すべきでしょう。  

成分について

育毛剤や発毛剤には特定の成分が含まれており、その他の成分は保湿効果として配合されていることが多いです。また多くの育毛剤には、爽快感を演出するのにメントールも配合されています。

育毛剤や発毛剤に多く配合されている成分の中でも、特に多く見かける成分をピックアップしてみました。それぞれの特徴を見てみましょう。

ミノキシジル

発毛剤に含まれている代表的な成分といえば「ミノキシジル」です。これは日本皮膚科学会が策定している男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で治療に用いる推奨度で最も高い「A」ランクに分類されており、国内で唯一「発毛する薬」として認知されています。発毛剤には必ずと言っていい程含まれている成分ですので、「髪の毛を生やすために育毛剤を使いたい」時に参考にしてみてください。

ミノキシジル外用薬(ロゲイン)

薄毛の治療薬として外用薬や内服薬として使われています。効果は、血管を拡張し、発毛を促します。2018年までは、唯一大正製薬のリアップにのみ含まれている成分で「発毛効果」を期待することが出来る成分でした。(詳細:ミノキシジル(内服薬/外用薬)の発毛効果と気になる副作用とは

現在はアンダー社やアートネイチャーからも「発毛剤」が発売されてています。(詳細:育毛剤と発毛剤の違いとは?薄毛になったら何を使うべきか

キャピシル

カナダのLUCAS MEYER COSMETICS社という化粧品開発会社が開発した成分です。ミノキシジルと同様の効能効果があるとされ、ミノキシジルの3倍の発毛効果があるとされています。

また、ミノキシジルのような副作用がないということで安心して使用する事ができるとされていますが、厚生労働省など公的機関が認めたデータは一切ありませんので注意してください。あくまでも自称というまでのレベルです。

M-034

昔からワカメや昆布などの海藻類は髪の毛によいといわれています。海藻のヌメり成分には保湿効果が得られ、頭皮の乾燥が気になる方にはオススメです。

M-034が配合されている代表的な商品は、BUBUKA(ブブカ)やCHAP UP(チャップアップ)などが有名です。また髪を太くする育毛にも一定の効果があるとされています。  

センブリエキス

センブリという植物から抽出したエキスのことです。スエルチアマリンなどの成分が頭皮に浸透し血行を促進します。もともとは漢方薬の一つで、胃薬として使われておりました。胃を刺激して血行を良くすることから、頭皮の血行を改善する育毛剤として使う研究が進んでいます。

多くの育毛剤やスカルプシャンプーの成分として配合されている、代表的な頭皮ケア成分の1つで、これ自体に育毛効果はありません。

t-フラバノン

花王が独自に研究開発した頭皮ケア成分です。西洋オトギリソウに含まれるアスチルビンとい物質を生成したもので、毛乳頭細胞で産生されたTGF-βというタンパク質の活性を抑制することが確認されています。

毛母細胞の増殖を促進し、抜け毛や薄毛に効果があるとされていますが、日本皮膚科学会が策定している男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版では低い推奨レベルに留まっている成分です。

オウゴンエキス

コガネバナの根の周りの皮を取り除き、乾燥させた生薬から抽出したエキスのことです。漢方では、清熱作用や抗炎症作用があるとされており、多くの処方に配合されています。

抗炎症作用、保湿作用があり、頭皮環境を整えます。これ自体に育毛効果はありませんが、センブリエキス同様に多くの育毛剤やスカルプシャンプーで利用されている代表的な頭皮ケア成分の1つです。

育毛剤の選び方について

紹介した成分はほんの一部にすぎず、中には120種類以上の成分を配合しているという広告も多く見かけます。成分数があればいいというわけではなく、育毛剤や発毛剤の効果をしっかりと理解した上で、自分の症状に合わせた育毛剤を選びましょう。  

薄毛症状が軽度の場合

抜け毛が増えてきてはいるけれど、頭皮が透けて見えることもなく、薄毛の症状があまりでていない症状を軽度であると仮定します。

毛細血管を拡張し、頭皮の血流を改善し頭皮全体に栄養を行き渡り髪の成長に繋がる血行改善効果の高い育毛剤、もしくは毛母細胞に必要な栄養を補給できる天然成分が豊富に入った育毛剤で、髪の毛を健康的に育てることを第一の目標にしましょう。

また、これ以上薄毛の進行を抑えるために、抜け毛予防対策としてキャピキシルやノコギリヤシなどが配合されている育毛剤がいいかもしれません。ただし、これらの成分は十分な臨床試験も行われておらず、あくまでも健康効果が期待されている程度です。

【薄毛症状が中~重度の場合】

既に髪の密度が明らかに減っていて、生え際のM字部分や頭頂部の頭皮が露出するなどAGAの症状が顕著出ているのであれば、迷わずミノキシジルが配合されている発毛剤を選びましょう。他の育毛剤を使っても意味がありません。なお薄毛の進行が早いようであれば、AGAクリニックで医師に一度相談してみることもお勧めします。

というのもこちらのAGAの原因と仕組みでも紹介をしていますが、進行が進みすぎてヘアサイクルが終了すると育毛剤や薬、最先端の成長因子治療でも髪の毛を生やす事が不可能な状態になってしまいます。

とにもかくにも薄毛対策やAGA対策は間違いのない早めの行動が肝心です。



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斎藤 裕
斎藤 裕
AGA-DASH編集部ライター。26歳を過ぎて薄毛が気になり10年近く髪の悩みで試行錯誤した経験を元に記事を執筆しています。