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AGA都市伝説「朝シャンすると薄毛の予防になる」って本当?

髪の健康を維持するためには、食生活ももちろん大事ですが、頭皮や髪を清潔に保つことも大切な要因の一つです。草木や花と同じでいくらいい栄養剤や水を上げたところで、悪い土では芽が出にくいということですね。

頭皮の場合、不潔な状態にしていると皮脂も多くなり、菌やダニの繁殖を促進させてしまうこともあります。こうしたことも薄毛の原因のひとつとなってしまうこともあり、毎日のように洗髪をする人も多くいらっしゃいますね。夜だけではなく朝もまた洗髪する朝シャンが流行した時期もあり、今も続けている人も少なくありません。

朝シャンの始まりはいつから?

そもそも「朝シャン」は、1980年代に資生堂のモーニングフレッシュというシャンプーのCMがきっかけとなり、若い女性を中心に朝に洗髪を行うということが流行しました。

「朝シャン」という言葉が流行語大賞の新語部門表現賞を受賞するなど、その言葉も広く知られるようになり、今だに使われています。

新語部門・表現賞

朝シャン(モーニング・シャンプー)
資生堂商事〔株〕セールス商品事業部

「朝シャン」とは、資生堂のCM“朝のシャンプー”というフレーズが高校生の間で簡略化されたもの。朝にシャンプーをしましょうという宣伝が、またたくまに女子高校生を中心に広まった。日本人の生活習慣にはなかった「朝シャン」は、一時のブームという見方も多かったが、この年から男性も含めた“清潔指向”現象として社会問題化する。

「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞 / 自由国民社

朝シャン効果とは?

朝シャンにはメリットもあり、一概にやめましょう!とは言えませんが、「頭皮の事を考える」なら朝シャンのメリットとデメリットをきちんと把握しておきましょう。

朝シャンメリット① 寝癖が取れる

性別を問わず、身だしなみの一つとして髪型は時としてマナーにも関わってくるポイントになります。寝癖が付いた社会人や学生の「だらしなさ」はどの世代でも共通の認識です。

朝シャンは寝癖直しのヘアアイテムでも取れない、頑固な寝癖を一発で直してくれる唯一の方法とも言えます。シャンプーまではしなくても、洗面台に頭を入れて頭から水をかけて、寝癖を直す荒療治をした経験のある人は少なくないはずです。

朝シャンメリット② 朝の目覚まし代わり

朝日を浴びて目を覚ます人、顔を洗って目が覚める人も多いと思います。しかし中には朝日を浴びても声をかけても目が覚めない人もいるのです。私自身も経験がありますが、朝シャワーを浴びて頭を洗い終わってから「あれ、朝の準備をしている……?」と頭がやっと動き始めることも。

こういった覚醒まで時間がかかる人には、朝シャンで強制的に頭をシャキッとさせることができます。

朝シャンメリット③ シャンプーの香り

女性や体臭を気にしている男性にとって、朝シャンは一日の始まりをいいスタートにするための準備です。

特に身だしなみをこまめにチェックしている人にとって見れば、夜に一日の汚れを落とした後、人に会うまでに8時間近く体を洗えないことを気にしてしまう人もいるようです。

特に気になる人や交流を持つ友人などから「臭い」などと思われたくないでしょうし、男性はそうでなくても「男臭」がするものですから、余計臭いには敏感になるかもしれません。

朝シャンをする理由としては、夜寝ている間でもコップ1杯分の汗をかくと言われているため、特に夏場は汗のにおいが気になってしまうのでしょう。

朝シャンのデメリットは?AGAに朝シャンは大敵なのか?

朝シャンの効果については、前述したとおり「寝癖が取れる」「朝の目覚まし代わり」「シャンプーの香り付け」などですが、どれも頭皮のことは考えられていません。現在でも朝シャンは薄毛の予防になるという噂もあり、薄毛対策として実行している人もいます。しかし頭皮の事を考えると、デメリットになりえることがいくつか上げられます。またそのデメリットはAGAに関係するにか、それぞれ確認してみましょう。

朝シャンのデメリット① 忙しい朝は手を抜きがち

朝は身支度が多く、1分1秒が貴重な時間です。自分ひとりだけなら自分の事だけ行えばいいですが、子供がいれば子供の身支度を夫婦で協力しながら行っていることでしょう。そんな中悠長に朝のシャワーを浴びて、日々のケアを行えるでしょうか?家のことをしている人は特に、朝ご飯の準備や身支度、女性ならば化粧の時間も含まれてきます。それを朝目が覚めてから数時間で行わなければいけません。

仮に朝シャンを行っていたとしても、「目覚ましがわりなだけだから適当にシャンプーしよう」となるでしょう。そうなると、日々行っているトリートメント育毛剤の塗布などの手入れに手が回らなくってしまいます。

朝シャンのデメリット② シャンプーの泡が落としきれていない

朝の忙しい時間に適当なシャンプーをすると、普段ならしっかりと余洗いをし、シャンプーの泡も落とすことができることもできなくなりますよね。それはすすぎが適当になったりしてしまい、シャンプー剤やトリートメントが頭皮に残ってしまうことにつながります。そのため炎症を起しやすくなり、こちらも髪や頭皮によくありません。

朝シャンのデメリット③ 頭皮を守る皮脂が落ちすぎる

朝と夜、両方シャンプーでしっかり洗っている人は注意が必要です。朝も夜もシャンプーをすることで、髪を洗いすぎて皮脂の落とし過ぎになってしまいます。

スカルプシャンプーのCMなどで度々悪者にされてきた「頭皮の皮脂」ですが、この頭皮の皮脂は決して体に悪影響を与えるだけのものではありません。頭皮の毛穴から分泌される皮脂は、頭皮全体に広がり髪を滑らかにして、乾燥や紫外線などの刺激から頭皮を守る役割をしています。

日中の刺激や汚れを守る皮脂のバリア(庇護膜)を朝に落とされていまい、再分泌する間もなく活動をすれば、頭皮は無防備な状態です。頭皮の環境が決していいとは言えません。

また、皮脂は乾燥していると余計に皮脂を分泌して皮膚を守ろうと働きます。女性のT字フェイスライン(おでこや鼻筋のライン)の「てかり」は、脂取り紙で皮脂を取りすぎてしまうと、皮膚が乾燥していると勘違いし、余計に皮脂を分泌してしまいオイリーになってしまいます。これと同じ原理です。

日中の汚れや外からの刺激から守る皮脂は、1日の汚れを放っておくと頭皮に常在している菌の栄養になったり、毛穴を塞いでしまったりしてしまいます。

また頭皮の皮脂は夜に分泌されるので、朝シャンでその頭皮の皮脂を落としてしまうと、皮脂のバリア(庇護膜)がなくなった無防備な状態です。また、皮脂を取り除きすぎると、かえって多くの皮脂が出てしまうこともあります。朝シャンだけで夜はしていなかったとしても、朝は忙しいこともあって十分に汚れが落とせていなかったり、そういった点から考えると、頭皮の事を思いやるのであれば夜にしっかり洗うのがベストな選択でしょう。

シャンプーは、ヘアケアや頭皮ケアには欠かせないものとなっていますが、間違った方法で行うことはかえって薄毛の原因になるので正しい方法で行うことが大切です。

シャンプーは朝より夜の方が効果的!

洗髪をすると頭皮を紫外線などから守る庇護膜も剥がれ落ちることとなりますが、これは寝ている間に作り出されます。夜の洗髪のみ行う場合は、翌朝にまた新しい庇護膜が作り出されるので、比較的新しい庇護膜が紫外線などから守ってくれるため安心です。しかし朝に洗髪を行うとなると、洗い落とした後に庇護膜が作られるまで時間がありませんので、紫外線のダメージを受けやすくなってしまいます。

こういったことを考えると、やはり洗髪を行うのは朝ではなく、夜にゆっくりと行うことがふさわしいと言えるでしょう。夜遅くなった時などは、疲れて髪の毛を乾かさずに寝てしまうということもありますが、湿ったままにしておくと菌やダニの繁殖がしやすい環境になってしまいます。また、朝に寝癖がつきやすくなりますので、しっかりと乾かしてから休むことがおすすめです。

そして夜に洗髪を行う場合も間違った方法で行うとやはり薄毛の原因となることもありますので、まずは髪質や頭皮に合う良質なシャンプー剤を選ぶこと、爪を立てたりせず、丁寧に指の腹で洗うこと、すすぎは丁寧に行うなど正しい洗髪を心がけましょう。洗髪後は頭皮も清潔となり、血行も良くなっていますので、この時間を利用して育毛剤のケアや頭皮マッサージを行っておくこともおすすめです。



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斎藤 裕
斎藤 裕
AGA-DASH編集部ライター。26歳を過ぎて薄毛が気になり10年近く髪の悩みで試行錯誤した経験を元に記事を執筆しています。