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AGA治療に用いる成長因子「インスリン様成長因子-2(IGF-2)」について解説

AGA治療で用いられる成長因子の1つ、インスリン様成長因子-2(IGF-2)について解説していきます。

インスリン様成長因子-2(IGF-2)とは?

英語表記:Insulin-like growth factors 2(IGF-2)

インスリン様成長因子-2(IGF-2)とはインスリンと構造が非常によく似ているペプチドホルモンの事で、細胞培養をするとインスリンと同じように、糖やアミノ酸の移動やたんぱく質の合成の促進を促してくれる細胞増殖因子です。様々な細胞の増殖や分化に必要な物質で、胎児や生まれたばかりの赤ちゃんの組織の発達や、体の成長に重要な役割を果たしていると言われています。この物質が作られ分泌されるのは、人間の場合脳や腎臓や肝臓、すい臓や筋肉等からです。

インスリン様成長因子-II(IGF-II)
分子量
産生器官・細胞
7471 (ヒト)
主に肝臓,その他広範
分泌促進因子組織の発達
血中での存在形態数種類の結合タンパク質と結合して存在
成人血中濃度700 ng/mL
 (85 nmol/L)
血中寿命
受容体に対する親和性
15時間
作用形式IGF-II受容体>IGF-I受容体≫インスリン受容体
エンドクリン様式
パラクリン様式
オートクリン様式
インスリン様活性と
高齢化社会で克服すべき疾病 / 表1 ■ インスリンとインスリン様成長因子の性質の比較

IGFには,IGF-IとIIの2つの分子種が存在するが,IGF-Iは出生後すぐに肝臓を中心とした広範な臓器で産生され,一生を通じて良い栄養状態,成長ホルモン (GH) やインスリンなどによって産生が高く維持される.一方,IGF-IIの血中濃度は胎児期に最も高く,出生後徐々に低下する.

インスリン様活性と高齢化社会で克服すべき疾病

インスリン様成長因子-2(IGF-2)は、肝臓等から成長ホルモンの刺激を受けた結果、分泌され骨や筋肉等の組織に作用し、成長や発達を促進してくれます。それだけではなくインスリン様増殖因子受容体(IGFR)と結合すると、体の成長だけでなくガン細胞の増殖を促してしまったり、生存にも関わってくると考えられています。

また、IGFの働きが過剰に強められるとがんの発症や悪性化の危険因子になることが近年明らかとされているので、今回明らかとなった仕組みを標的とした新しい抗がん剤の開発も期待されます。

東京大学大学院農学生命科学研究科 研究成果 / 2012/09/05

インスリン様成長因子-2(IGF-2)には実験の結果、たんぱく質の長期記憶の増強効果がある事も明らかになりました。この物質は記憶の形成に重要な箇所である脳の海馬の皮質に沢山存在しています。さらに研究を続けていけば、「記憶力がよりアップ」「認知症で記憶喪失になっている患者の研究にも応用」できる可能性があると注目されています。

インスリン様成長因子-2(IGF-2)の主な働きと作用について

インスリン様成長因子-2(IGF-2)はインスリンと類似構造をしており、成長ホルモンと同様に細胞の修復や分裂を促す効果があります。特にインスリン様成長因子-2は哺乳類では脳や腎臓、膵臓、筋肉より分泌され、胎児の成長にも必要なことから神経組織の形成にも関与していると考えられています。

そんなインスリン様成長因子-2(IGF-2)は最近、スキンケア成分として注目されています。なぜなら細胞の修復や分裂を促す効果により皮膚細胞の産生を促し、肌に潤いとハリを戻すことができるからです。

インスリン様成長因子-2(IGF-2)にはシワやたるみなど、エイジングサインを予防・改善する効果の期待が大です。人の肌は加齢とともに肌の保水成分であるコラーゲンやエラスチンが減少してしまうため、シワやほうれい線ができやすくなります。しかし、インスリン様成長因子-2(IGF-2)にはコラーゲンやエラスチンの生成を促す作用があるため、シワやたるみを予防・改善する効果が期待できるのです。さらに脂肪分解機能もあるため、目の下の余分な脂肪によるたるみを予防する効果もあります。

このようにインスリン様成長因子-2(IGF-2)には肌細胞の修復や生成、脂肪分解機能があるため、シワやたるみなどのエイジングサインを予防・改善する効果的と言えるでしょう。そのため、エイジングケアが気になる方や予防したいという方にはこの成分を配合したスキンケアがおすすめです。

インスリン様成長因子-2(IGF-2)の髪に対しての効果

インスリン様成長因子-2(IGF-2)はAGAからの回復に有効性があると見られており、最先端の薄毛治療の現場でも用いられています。では一体どのような働きをする存在なのかここで確認をしてみましょう。

AGAで薄毛になるメカニズムですが、脱毛作用のあるホルモンによって髪の成長が短縮されてしまうことで発生します。通常なら成長期が持続するところ、髪にとっての悪玉男性ホルモンが原因でその期間が短縮され発毛が完全にストップする休止期の期間が長くなり、結果的に発毛しにくい状態になるのです。(詳細:AGAとは?原因や仕組み、男性ホルモンと薄毛の関連性を解説

そこで活躍するのがインスリン様成長因子-2(IGF-2)であり、この成長因子には毛母細胞を活性化する作用があるため、成長期を延長させる効果に期待ができます。それによって発毛のサイクルが正常化することで生えやすい頭皮環境が育まれ、こうした効果によってAGAの早期回復にも有効とされているのです。

インスリン様成長因子-2(IGF-2)は毛母細胞を効果的に活性化できるために有効性が高く、治療による成果も上げています。この治療は頭皮への直接的な注射によって行いますが、ダイレクトに有効成分を注入できることも相まってより高い効果に貢献しているのです。



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斎藤 裕
斎藤 裕
AGA-DASH編集部ライター。26歳を過ぎて薄毛が気になり10年近く髪の悩みで試行錯誤した経験を元に記事を執筆しています。