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AGA都市伝説「毛深い人ほど薄毛になる」って本当?

世の中の男性の中には、髪の毛が薄くなってしまっている人がいますが、このような薄毛の人の多くは「AGA」と呼ばれるタイプの薄毛であるということが分かってきていて、特に男性ホルモンとの関係が大きいと考えられています。現在では日本人成人男性の3人に1人がAGAで悩みを抱えているとも言われているなか、都市伝説のようなこともAGAとの因果関係をもちたがる傾向が見えます。

都市伝説「毛深い人ははげやすい」に注目してみる

AGAにおける都市伝説とは、「ワカメを食べれば薄毛に効果的」、「朝シャンをするとハゲる」、などといった根拠があるのかないのかイマイチわからないものです。

中でもAGAとの因果関係を考えるときに、「体毛が濃くて毛深い人ほど薄毛になる」のではないかというような指摘をする人もいますが、実際にそのような説が正しいかどうかということについては、科学的に考えていく必要があります。

【毛深い人は薄毛になる?】毛深さは主に遺伝が影響している

毛深さは、「遺伝」によって左右されます。人間の全身の毛穴数は約500万個(顔20万個程度、頭皮 10万個)程度あると言われており、これは妊娠6ヶ月ごろの胎児の時点で確定するとか。そして大人になって増えることもなければ、男女差も特にないと言われています。

毛穴の数が多いから毛深いとも考えられているようですが、おおよその数に個体差はあまりありません。毛穴の数に対して実際に毛が発現してくるかどうかが遺伝による分かれ道であり、この数が多い程毛深いと目視できるのでしょう。

確かに毛深い人は比較的他の男性と比べて、男性ホルモンの分泌が多いということが分かっていますから、なんとなくAGAとの因果関係があるという見方もできてしまいそうです。しかし果たしてそれだけの理由でAGAのとの因果関係が証明されるということが言えるのかどうかは、しっかりと、科学的に証明していくことが重要となってくると考えられます。

【毛深い人は薄毛になる?】AGAの根本的な原因ではない

実際に体毛やヒゲなどの、発現(発毛)をサポートしているものは「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンです。テストステロンはその大部分が睾丸で作られ、血管をルートとして全身を巡っていきます。

毛深い体質が受け継がれている人はテストステロンの作られる量が多く、相対的に個々の毛穴に発毛を促す確率が高いです(毛細血管を通じて、毛根に作用します)。

AGAを発症してしまう原因は、このテストステロンが「5αリダクターゼ」という酵素と結びつき、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる、髪の毛にとっての悪玉男性ホルモンに変換されてしまいます。この悪玉男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)ですが、変換されただけではAGAになりません。DHT(ジヒドロテストステロン)と、その受容体(レセプター)が結び付くことで、髪の毛に脱毛指令を発信します。

そのため、一概に毛深い人が薄毛になるとは言い切れないわけです。

AGAはDHTがレセプターと結びつくから発症する

AGAとなるメカニズムとしては、男性ホルモンが「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素の力によって脱毛作用のあるDHTと呼ばれるホルモンに変化します。これが毛根の毛母細胞に結びつくことによって、薄毛が進行していくと考えられているのです。

また、DHTが毛母細胞に結びつく結合力に関しても、人によって個人差があるといわれていますが、アンドロゲン受容体と呼ばれる受容体が多いと、DHTと毛母細胞との結合力が強くなり、薄毛が進行していく可能性が高くなるということが言えます。

ですから、仮に男性ホルモンの分泌量が多かったとしても、5αリダクターゼの量が少なかったり、受容体の数が少なかったりすれば、薄毛に直接的に作用するDHTに変化しないわけです。また、毛母細胞との結合も弱くなるので、薄毛にはならない可能性が高くなります。結果として体毛が濃くて毛深い人が必ずしもAGAになるわけではないということが言えるわけです。

まとめ

AGAになるかどうかのカギを握っているのは、男性ホルモンと5αリダクターゼ、アンドロゲン受容体ということになり、この3つの要素がそろって初めてAGAを発症するということになります。

中には、自分は毛深いからといった将来的に薄毛になるのではないかと心配されている人もいるかもしれませんが、それほどAGAとの因果関係はないので、過剰に心配する必要はありません。

このように、AGAとの因果関係といものは体毛だけではなく、いろいろな説がいわれていますが、あまり科学的な根拠に乏しいものもかなりあります。そのため、過剰に反応して無駄なストレスをためてしまわないように注意をする必要があります。

最近は、かなり薄毛に至るメカニズムが分かってきているので、科学的な情報を知るということが大事です。薄毛に至るメカニズムがある程度判明してきたことにより、AGAの治療を行うこともできるようになってきていて、AGA専門のクリニックなども各地にあり、誰でも薄毛を改善することができる時代になってきました。

特に、薄毛の進行を止める治療薬が認可されたということで、病院での処方が可能となり、多くの人が通院してAGA治療に取り組んでいるといのが現状です。

現在、主に用いられているAGA治療薬は、先ほど述べたようにAGAの原因とされる脱毛作用のあるDHTの量を抑制するという効果があり、AGA治療薬を服用することによって、脱毛作用をストップさせることができるようになります。そのため、これまで栄養が行きわたらなくなってしまっていた毛髪にも栄養がしっかりと行き渡るようになります。結果として、抜け毛が減って、しっかりと太い毛髪へと成長していき、頭頂部や額の生え際が再び再生していく可能性が高くなります。



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斎藤 裕
斎藤 裕
AGA-DASH編集部ライター。26歳を過ぎて薄毛が気になり10年近く髪の悩みで試行錯誤した経験を元に記事を執筆しています。