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AGA都市伝説「頭皮マッサージでハゲない」って本当?

男の人生において頭髪が薄毛に見舞われるのは、極めて辛いことです。外見を決定付ける要素をもつ頭髪が少なくなると、友人と会うことや交際相手と交流を育む際にも、相手の目線が気になってしまうことも多いでしょう。さらに鏡の中の自分の姿を見るたびに、自信が失われてストレスが増えるなど精神的にも悪循環の一途を辿ってしまいかねません。

また、自信が失われ、ストレスになっている精神状態ですと、藁をもすがる思いで都市伝説として噂されているものを試そうとしてしまうでしょう。「わかめを食べる」、「頭皮マッサージをする」など、効果があるのかないのかもわからないまま、いいと言われたものを一通り試してみるというのは、AGAを発症していた場合命取りになりかねない時間のロスです。今回は都市伝説のうちの一つ、「頭皮マッサージでハゲ予防は可能か」を調べていこうと思います。

しかしまずは薄毛になってしまう原因の一部を理解してから「頭皮マッサージがどれほどの効果を持っているか」を確認した方がいいでしょう。薄毛症状の原因としては、複数の可能性を指摘することができます。

薄毛症状の原因① 頭皮環境が悪い

まずは頭皮環境を不潔にしておくことで、毛穴に皮脂や汚れが詰まってしまい頭髪の成長を妨げる要因になることも多くなります。

毛穴に皮脂や汚れが詰まっていると、皮脂が細菌による分解でにおいが発生しやすい状態になってしまったり、炎症を起こしてかゆみやフケが発生してしまったりしてしまう原因になってしまうでしょう。

頭皮の環境は、シャンプーの回数を重ねればいいというわけではありませんので、注意が必要です。シャンプーに気を付けるのであれば、「頭皮環境を整える成分」が配合されているシャンプーを選ぶといいかもしれません。(詳細:【人気AGAクリニック医師監修】おすすめスカルプシャンプー比較ランキング

薄毛症状の原因② 生活習慣でホルモンバランスが崩れている

さらにストレスや疲れ、不規則な生活による睡眠不足などの生活習慣が災いすることによって、ホルモンバランスが乱れると頭皮の毛細血管の血行が悪化して、頭髪の成長に必要な栄養分をうまく吸収することができなくなるパターンもあります。

それだけではなく、男性の場合男性ホルモンが乱れることで薄毛につながる可能性もあるため、規則正しい生活には気を配りたいところです。男性ホルモンと薄毛は、近年になって因果関係の可能性が指摘されてきています。

このAGAとは一種の病気によって、男性の頭髪が抜け落ちてしまう症状のことを言います。具体的にも精巣で作り出されるテストステロンという男性ホルモンが頭皮付近にある5αリダクターゼという酵素と反応し合い、この結果としてDHTという頭髪の成長を激しく阻害する物質が作りだされることになります。

このDHTを頭髪の根本にある毛乳頭が感知すると、たちまち頭髪の成長が完了してしまったものと判断して頭皮毛細血管から栄養分を補充することをやめてしまい、それゆえ栄養分を補給できなくなった頭髪は成長サイクルを見出したまま弱まっていき、最終的には退行期を迎えて抜け落ちてしまうのです。(詳細:AGAとは?原因や仕組み、男性ホルモンと薄毛の関連性を解説

【都市伝説】頭皮マッサージは薄毛に効くのか?

AGAの薄毛を改善するためには様々な努力や治療、あるいは日常的なケアが欠かせないわけですが、その中でも良く言われるのが頭皮マッサージの効能です。これを地道に続けることによって、「頭皮を柔軟化させて血行を改善」、「古い角質などをうまくターンオーバーさせることによって頭皮環境をより良い状態に保つ」ことができるといわれています。頭皮マッサージでハゲないという言葉も良く聞かれる言葉ですが、果たしてこれは本当に効果がある正しい方法なのでしょうか。

Yahoo!知恵袋でもAGAには頭皮マッサージがいい!という回答をしている人もいて、まことしやかに頭皮マッサージが効果的なように情報発信されています。

このことが正しいのか判断するためには、まず前述した薄毛の原因となる複数の可能性について振り返ってみることが必要でしょう。

まず頭皮が皮脂や古い角質などによって毛穴詰まりした状態に陥っている場合には、こういったマッサージによって固くなった頭皮を柔軟化するなどの効果も生まれます。また、生活習慣の悪化によって頭皮の血行が悪くなっている場合にも、しっかりとマッサージを施すことで徐々に血液循環を改善させることができて、これらが毛乳頭や毛母細胞にしっかりと栄養分を補充することが可能となります。

一方でAGAによる薄毛の場合、これは男性ホルモンや酵素が反応してDHT(ジヒドロテストステロン)という物質を作り出すことが直接的な原因です。マッサージによって血行が改善されることはあまり関係がなく、むしろ無意味とさえ言えるでしょう。さらに指圧などで必要以上に頭皮に刺激を加えることによって薄毛を悪化させる可能性も生じることがあります。

そのため頭皮のマッサージは、あくまで補助的な役割を持ったケア方法と捉えておくことが大切です。もしもAGAが原因の薄毛を発症している際には、まずAGA治療薬として処方される「フィナステリド」を服用して、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成をしっかりと抑える必要があります。DHT(ジヒドロテストステロン)が生成されたことで、乱れてしまった頭髪の成長サイクルをコントロールすることが先決です。(詳細:5α還元酵素阻害薬「プロペシア(フィナステリド)」の効果や副作用を解説

フィナステリドを服用し、頭髪環境が正常化した上で「頭皮マッサージ」や育毛剤などを使った方が効果を実感しやすいでしょう。またAGA治療薬の中でも発毛薬としても有名な「ミノキシジル」の塗り薬を使うことで、頭皮の毛細血管を拡張させるなどの二次的な治療によって、これまでの状態をうまく改善して頭髪が成長しやすい状態が形成されていくはずです。(詳細:ミノキシジル(内服薬/外用薬)の発毛効果と気になる副作用とは



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斎藤 裕
斎藤 裕
AGA-DASH編集部ライター。26歳を過ぎて薄毛が気になり10年近く髪の悩みで試行錯誤した経験を元に記事を執筆しています。