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AGAとは?原因や仕組み、男性ホルモンと薄毛の関連性を解説

AGAとは男性型脱毛症と呼ばれる病気の1つです。その為、薄毛になる仕組みやメカニズムや治療方法などは医学的に解明されています。

薄毛が進行する不安にかられて闇雲に育毛剤や民間療法に頼ることはおススメしません。しっかりとAGA(男性型脱毛症)の原因と仕組みを理解すれば、おのずと最適な薄毛の治療方法が何かを見いだせるはずです。

AGA(男性型脱毛症)の原因はテストステロンという男性ホルモン

テストステロン(男性ホルモン)

このテストステロンはアンドロゲンに属するステロイドホルモンで男性ホルモンの1種です。体内で生成されるホルモンなので何か特定の物を食べて外部から摂取をする訳ではなく、男性の睾丸や副腎などで生成されて内臓などの内分泌腺(ないぶんぴつせん)から血中を回る物質です。

ちなみにホルモンとは人間食べ物を分解したり、体を動かしたり、人間が代謝をして生きていく上では絶対に無くてはならないとても重要な体内物質です。特にこのテストステロンは人間の二次性徴を発現・成熟させる為に必須のホルモンであり、筋肉の発達や骨格の形成にとても深く関わりがあります。

なお、このテストステロンという男性ホルモンはそのままの状態であれば髪の毛の脱毛や薄毛を進行させる作用を引き起こすことはありません。体内で分泌された後に体の各器官で様々な過程を経て、別の物質に変換された後に、その結果として薄毛を引き起こすことが分かっています。

テストステロン(男性ホルモン)がAGAを引き起こすまでの仕組みと症状

テストステロンがAGAを引き起こすまでの仕組み

前述した様に、体内で生成されたテストステロンという男性ホルモンはそのままの状態ではAGAを引き起こすことはありませんが、どの様な流れと仕組みでAGAを引き起こすまでに至るのかをそれぞれ順を追って説明していきたいと思います。 

【1】テストステロン(男性ホルモン)の生成

【1】 テストステロン(男性ホルモン)の生成
男性ホルモン(テストステロン)という物質が精巣や副腎で製造されます。特に二次性徴を発現・成熟する10代後半からその分泌量が大幅に上がり、30代に入ると減少の一途をたどります。このホルモンは骨格や筋肉を作る上で重要な役割を果たし、いわゆる「男らしさ」を司るホルモンです。なお、女性も卵巣で生成されますが男性の5-10%程度の分泌量です。
 
【2】 男性ホルモン(テストステロン)が血中を巡る
体内で生成された男性ホルモン(テストステロン)は内臓などの内分泌腺(ないぶんぴつせん)から血中に放出され全身をくまなく巡り、頭部の毛乳頭細胞に到達します。
 
【3】 5α還元酵素(5αリダクターゼ)と男性ホルモン(テストステロン)の結合
毛乳頭細胞中にある5α還元酵素(5αリダクターゼ)とテストステロン(男性ホルモン)が結合することで、ジヒドロテストステロン(DHT)という別のホルモンに変換されます。なお、5α還元酵素(5αリダクターゼ)はⅰ型とⅱ型の2種類が存在します。ⅰ型は全身の体毛の毛乳頭細胞に存在し、ⅱ型は頭髪の毛乳頭細胞中に多く存在することから、AGA(エージーエー)に関連性の高い5α還元酵素(5αリダクターゼ)はⅱ型といわれています。
 
【4】 ジヒドロテストステロン(DHT)とアンドロゲン受容体(アンドロゲンレセプター)
毛乳頭細胞中の核内にあるアンドロゲン受容体(アンドロゲンレセプター)とジヒドロテストステロン(DHT)が結合することで、ヘアサイクル(髪の毛の生え代わり)に対して短い期間(短命)で生え変わる様にシグナルを伝達します。
 
【5】 髪の毛の生え代わり(ヘアサイクル)の短命化が加速
本来1本の髪の毛は成長期(2年~6年)の期間を経て髪の毛が長く太く成長した後にその成長が完全にストップします、その後は退行期(2週間)を経て毛球の退縮が始まり休止期(3~4カ月)を経て髪が脱毛し、また新しい髪の毛が生えて成長期を迎えるというヘアサイクルがあります。
しかしながら、AGAにより髪の毛の生え代わり(ヘアサイクル)の短命化が加速すると、成長期が本来の2年~6年からどんどんその期間が短くなります。そうなると、髪も長く太く成長することが出来ず産毛の様な髪が生えて直ぐ抜けるという現象に陥ります。
ヘアサイクル
 
【6】 抜け毛の増加と髪の毛のミニチュア化
成長期が短くなった髪の毛は、髪の毛の抜けるまでの時間が短くなる為、AGAの進行が進むほど抜け毛の量が増加していきます。しかし、AGA初期段階であれば抜け毛が増えても、また次の髪の毛が増えてくる為、見た目に薄くなることはありませんが、時間の経過と共に髪の毛が長く太く成長することが出来ない為に髪のミニチュア化(短く細くなる)が進行し、髪の密度が下がり頭皮が露出し始めて自覚症状が出始めます。
 
【7】 ヘアサイクルの終焉
ヘアサイクルも無限に次々と髪が生えてくるわけではなく、凡そ50回程度が1つの毛根から髪の毛が生え変われる限界と言われています。AGAが進行して次々と生え変わった髪の毛はその回数が上限に達することで、髪の毛が生え変わることのない毛穴となり、そのヘアサイクルの終焉を迎えます。その場合には、髪の毛が一切ない状態となるため、頭皮のみが露出する状況になります。以上がテストステロン(男性ホルモン)がAGAを引き起こすまでの仕組みと症状です。

薄毛や抜け毛が気になりだすと「いつ薄毛対策を始めるのか」という時期やタイミングを考え始める方が多いかと思います。しかし、コンプレックスである薄毛を他人に話すというのは非常にハードルが高いですし、恥ずかしさやプライドの問題で敬遠する方も多いかと思います。

「薄毛もそんな目立たないしスカルプシャンプーや育毛剤でどうにかなるかもしれない」「生活を改善すればきっと抜け毛は改善するかもしれない」「ヘビースモーカーだしタバコを辞めれば髪は生えてくる」など、何かにつけてAGAクリニックへ行く事を先延ばしにしてしまう傾向はありませんか?

そんなこれからAGA対策を始める方、もしくは育毛剤などのセルフケアで結果に満足していない方にむけて、いつAGAクリニックでAGA治療を開始するのが最適でありベストなのかを解説していきます。
 

クリニックでAGA治療を始める最適な時期

まず治療費の金銭的な問題や通院などの時間の問題を除いて、AGA治療の効果だけを考えるのであれば、

結論は「抜け毛や薄毛が気になりだしたその瞬間です」この解答以外に答えはありません。これは断言できます。

これに関しては、「思い立ったら吉日」の様な理由がない結論ではありません。医学的にAGAを考えた場合に導き出せる結論です。では、なぜ薄毛や抜け毛が気になりだしたタイミングで早期に治療を開始するのが良いのかの理由を説明していきたいと思います。

AGA治療が早期治療が重要な理由

AGAは進行性の症状です。こちらのAGAの原因と仕組みでも詳しく解説していますが、AGAは毛周期(ヘアサイクル)がどんどん短くなって、本来1個の毛根から生える髪の毛は4~6年の成長サイクルを約40回程繰り返すことが出来る寿命があります。しかしAGAになるとへアサイクルの寿命がどんどんと短くなっていきます。

最終的に例えば毛周期(ヘアサイクル)が1ヵ月になったとすると、1ヶ月×40回となるため、1つの毛穴から生える髪が40ヶ月(約3年半)の寿命しか無くなってしまいます。最後のヘアサイクルが完全に抜け落ち一切髪が生えてこなくなります。このようにAGAの進行が進み過ぎると、今の現代医療では毛量の回復が見込めなくなってしまう為、ヘアサイクルの寿命が残っている早期のタイミングでAGA治療をする必要があります。

そして、毛周期(ヘアサイクル)が終了して一生の寿命を終えると、残念ながら今のAGA病院で処方される薬や最先端治療でも髪を生やすことが出来なくなる為、薄毛対策として残された手段は「植毛」「カツラ」「ウィッグ」もしくは、数十年後に恐らく導入される「再生医療」を待つかの何れかの選択肢のみとなります。

なお、AGAを早期治療することで以下の2点に大きなメリットが生まれます。

発毛効果を感じられる

AGA治療の効果を実感するには半年から1年の時間がかかります。AGA治療の効果が出始めて髪が太く長くなったとしても、治療の途中でヘアサイクルの寿命が尽きてしまっては結局満足する毛量まで回復することは困難になってしまいます。しっかりと髪の毛全体のヘアサイクルの寿命が残っている抜け毛が増えた位の早期タイミングで治療を開始することで、発毛効果が実感できるAGA治療を行うことが出来ます。

コストを最小限で抑えられる

AGAは徐々に進行する為、髪もどんどんやせ細り短くなっていきます。ただ、そこまで進行してしまうとAGA治療をしても効果がでるまで非常に長い時間がかかります。そして時間がかかるという事は、その期間薬を飲み続けなければならないので、結果的に治療費用がかさむことになります。AGA治療の効果を最大限に発揮できるのは、そこまでAGAの症状が進行しておらず、きちんと1個の毛根から生える髪の毛の生え変わりの寿命が残っている時期なので、早めにAGA治療を行うことで、生涯にかかるAGA治療費を確実に安く抑えることが出来ます。

また、AGA治療は自由診療にあたるため健康保険が適用されません。10割負担で治療費を支払わなければならない為、かかるコストはある程度抑えたいですよね。

AGA治療は健康保険が適用されない理由

AGA治療と健康保険

病院やクリニック診療及び処方される薬は健康保険などの保険が適用される「保険診療」と保険が適用されない「自由診療」の2種類があります。これからAGA治療を検討している方は、この健康保険が適用されるかされないかで、大きく負担する治療費が異なってくるため、非常に関心の高い内容だと思います。このページではAGA治療と健康保険の適用に関して説明をしていきたいと思います。

なお、AGAのに関してはこちらのページ(AGAとは?原因や仕組み、男性ホルモンと薄毛の関連性を解説)で紹介していますので、参考にしてください。  

AGA治療には健康保険が適用される?

まず結論から述べると、どのクリニックや病院に通院した場合も例外なくAGA治療の場合は健康保険は適用されません。その為、診察費用及び薬の代金の100%(10割)を自己負担する必要があります。「AGAとは?原因や仕組み、男性ホルモンと薄毛の関連性を解説」でもAGA治療における保険適応について説明をしています。

その理由を紐解く為にも、保険が適用される「保険診療」と保険が適用されない「自由診療」がどんな基準で区分けされているのかを理解する必要があります。

保険診療とは
健康保険などの公的保険が適用される通常の診療のことを言います。

国民健康保険制度が施行されたことにより、治療費の7割を国民健康保険や健康保険組合などが負担をし、残りの3割の自己負担額を支払うだけで診療を受けられるようになりました。つまりどこの医療機関へ行っても、同じ診療を同じ金額で受けることができます。

命に関わる疾患に適用され、国民の誰もが経済的に負担が少なく平等な診療を受けられるのが保険診療の特徴です。保険診療の治療法や治療回数などは制限されています。そのため、必要最低限の治療や決められた治療内容の「保険適用内の治療」しか受けることができません。

自由診療とは
健康保険などの公的保険が適用されない診療のことを言います。

自由診療での治療は保険が適用されないので、治療費が保険診療とは違い全額自己負担になります。治療費は法的に定められていないので病院側が自由に設定することができます。治療費用は10割が患者負担になります。

自己負担額は大きくなりますが自由診療の場合、厚生労働省が承認をしていない医薬品や最先端の治療方法を受けることができます。治療方法や新薬の開発は日々進化をしています。例えば海外でがん治療に有効な医薬品が開発された場合、その治療を受けることができるのです。自由診療として扱われているものはAGA治療、美容整形、歯列矯正、自然分娩、人工中絶、人間ドッグなどがあげられます。

AGA治療には健康保険が適用されない理由

上記の「保険診療」「自由診療」の区分けを読み解くと、AGA治療に健康保険が適用されない2つの大きな理由があることが分かります。

理由1:AGA治療は「国民の誰もが受ける治療でもない」

AGA治療は主に男性で30代~50代、そして薄毛が気になる一部の人だけが希望をして受けることの出来る医療行為です。そう考えると国民の税金がAGA治療の健康保険費用に使われることが無いことが分かります。

理由2:AGA治療は「命に関わる治療ではない」

AGA治療は「命に関わる治療ではない」ではなく美容目的の治療です。もちろん薄毛の悩みが深くなれば命に関わる可能性があることもありますが、あくまでも稀です。そう考えると国民全体の健康にかかわるものではないので、健康保険が適用されません。

頭髪の治療で健康保険が適用される円形脱毛症

AGAの治療は健康保険が適用されませんが、髪の毛の病気で健康保険適用されるのが「円形脱毛症」です。円形脱毛症には健康保険が適用される「ステロイド治療」が用いられることが理由です。その為、ステロイド治療を希望する場合には保険診療を行っている総合病院や皮膚科で治療するようにしましょう。

しかし、円形脱毛症でも健康保険が適用されない先端医療や医療用ウィッグの購入など、保険治療の適用とならない治療方法や対処方法をとった場合には自由診療と同じ10割負担になるので注意が必要です。

健康保険が効かないAGA治療はいくらかかる?

一般的に病院の治療は「診察費」「薬代」の2つ費用が掛かるポイントがありますが、健康保険の適用されないAGAクリニックではどのような費用感になるか気になる方も多いと思うので説明をしていきたいと思います。

「健康保険が適用されないと高額になるのでは?!」と思う方も多いかもしれませんが、ほぼ全てのAGAクリニックで医師の診察費用は「0円」です。ケースによっては初めて診察をする「初診」で数千円掛かるケースがありますが、2回目以降の医師の診察である「再診」で費用はかかりません。

AGA治療に用いる薬は非常に沢山の種類があります。一例ではありますが、相場としては下記の通りです。

診療内容 価格(平均月額)
カウンセリング 無料
プロペシア 6,000円~8,000円(税込)
ザガーロ 8,000円~10,000円(税込)
ミノキシジル外用薬 6,000円~10,000円(税込)
ミノキシジル内服薬 10,000円~15,000円(税込)
成長因子治療 20,000円~300,000円(税込)
自毛植毛 1,000,000円~2,000,000円(税込)

なお、より詳しい説明は「東京都でAGA治療する際の、AGAクリニックランキングとチェックしたいポイント」にて紹介しています。

AGA治療は健康保険が適用されず一般的な病気の治療に比べると高価な治療です。だからこそ、出来る限り費用を抑えてしっかりと効果のあるAGA治療ができるクリニックを選びましょう。

なお、AGAの進行度合いやその症状の発現は非常に個人差が大きく、抜け毛が増えても頭皮の露出が長期間見られないケースやその逆も然りです。また、個人の感度も非常に重要な要素であり、多少の頭皮の露出で敏感に感じる方もいれば、全く気にならない方もいるため、一概にその進行度合いやレベルが測りにくい状況があります。

AGA治療薬の分類

ではAGAの治療する際、処方されるAGA治療薬についてもお伝えしましょう。

まずAGA治療薬を大きく分類すると3つに分けることが出来ます。それは「外用薬」「内服薬」「注射薬」の3種類です。AGA治療薬の詳細に触れる前に、それぞれどんな特徴があるのかをまずは説明していきたいと思います。

AGAの内服薬

口から服用する飲み薬を指します。胃や腸で直接薬を吸収され、肝臓に運ばれてそのまま血液中にはいり、血管を辿って全身に薬が行き渡ります。薬が吸収されるまでに30分前後の時間がかかりますが、非常に薬の吸収率が高いといった特徴があります。 

【内服薬】プロペシア(フィナステリド)

プロペシア(フィナステリド)
MSD株式会社/プロペシア1mg
効果
男性における男性型脱毛症(AGA)の進行遅延(抜け毛の予防や薄毛の進行抑制)。日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で推奨度「A」ランク。
平均市場価格
30錠(1ヶ月分):5,000円~8,000円
作用機序
こちらのページで紹介をしている「AGAの原因と仕組み」から分かる通り、AGAは「男性ホルモン(テストステロン)」と「5α還元酵素(5αリダクターゼ)」が結合してDHT(ジヒドロテストステロン)が生まれることで頭髪の脱毛が促進される訳ですが、その「男性ホルモン(テストステロン)」と「5α還元酵素(5αリダクターゼ)」の結合をブロック(阻害)することで、抜け毛の予防効果を発揮します。その為、医学的な名称として「5α-還元酵素阻害薬」と呼ばれています。
副作用
過敏症:?痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫
生殖器:睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下・勃起機能不全
肝臓:AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇
その他:乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい
注意点
この薬は女性禁忌です。特に妊娠中の女性が服用した場合には新生児障害が起こる可能性がある為、女性に絶対に渡さないようにしましょう。また錠剤を割ると薬の粉が空気中に飛散する為、錠剤の分割も禁止されています。

参考資料:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版プロペシア錠0.2mg/1mg|添付文書(pdf資料)
関連情報:プロペシア(フィナステリド)の詳細ページ

【内服薬】ミノキシジル

ミノキシジル内服薬(ミノキシジルタブレット)
T.O.Chemicals(1979)Ltd./ノキシジル10mg
効果
発毛・育毛を促す効果。日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で推奨度「D」ランク。
平均市場価格
30錠(1ヶ月分):10,000円~15,000円
作用機序
ミノキシジルの外用薬と同様に作用機序は医学的に完全に解明がされていません。一般論としては2説あります。1説は血管を拡げる効果により頭皮の血流が増え、髪の毛の成長を司る毛母細胞に酸素や栄養の供給が増えることで、発毛が促されるとされています。また、もう1つの説はSUR2Bという組織をミノキシジルが刺激することでアデノシンが生成され、そのアデノシンがVEGFという成長因子(細胞を成長させるシグナル物質の分泌量が増えることで発毛が促されるとされています。
この2説に関しては何れか一方が正しいのか、両方が発毛に作用しているのかということははっきり分かっていない為、完全に解明がされていないという状況です。
なお、経皮吸収の外用薬に比べると経口吸収の内服薬は薬の吸収率が高く胃腸で薬が吸収され血液を通して全身に行き渡る為、外用薬よりも内服薬の方が高い発毛の効果を期待できることから、AGA治療の専門クリニックでは内服薬のタイプで処方するケースが多いようです。
副作用
皮膚:多毛症
循環器:胸痛,心拍数増加,動悸,息切れ,呼吸困難,うっ血性心不全,
その他:原因不明の急激な体重増加、手足のむくみ
注意点
海外からミノキシジル内服薬の個人輸入はしないようにしましょう。海外の薬は欧米人とアジア人の骨格が大きく違うこともあり、非常に濃度の高いミノキシジル内服薬が販売されている為、誤った知識でそういった薬を飲んでしまうと、重篤な副作用が起こる可能性があります。また、個人輸入の薬で副作用が起った場合は全て自己責任となります。その為、ミノキシジル内服薬でAGA治療を希望する場合には、必ず医師の処方の元で治療をするようにしましょう。

関連情報:ミノキシジルの詳細ページ

【内服薬】ザガーロ(デュタステリド)

効果
男性における男性型脱毛症(AGA)の進行遅延(抜け毛の予防や薄毛の進行抑制)。プロペシア(フィナステリド)と同じく日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で推奨度「A」ランク。
平均市場価格
30カプセル(1ヶ月分):7,000円~10,000円
作用機序
こちらのページで紹介をしている「AGAの原因と仕組み」から分かる通り、AGAは「男性ホルモン(テストステロン)」と「5α還元酵素(5αリダクターゼ)」が結合してDHT(ジヒドロテストステロン)が生まれることで頭髪の脱毛が促進される訳ですが、その「男性ホルモン(テストステロン)」と「5α還元酵素(5αリダクターゼ)」の結合をブロック(阻害)することで、抜け毛の予防効果を発揮します。その為、医学的な名称として「5α-還元酵素阻害薬」と呼ばれておりプロペシア(フィナステリド)と全く同じ効果が期待されています。
では、何がプロペシア(フィナステリド)と異なるかというと、5α還元酵素(5αリダクターゼ)は全身の皮脂腺に由来する5α還元酵素(5αリダクターゼ)ⅰ型と頭部にの皮脂腺に由来する5α還元酵素(5αリダクターゼ)ⅱ型の2種類が存在しています。AGAと関連性が高いと考えられている5α還元酵素(5αリダクターゼ)ⅱ型と「男性ホルモン(テストステロン)」の結合のみを阻害するのがプロペシア(フィナステリド)で、ⅰ型及びⅱ型の両方の「男性ホルモン(テストステロン)」と「5α還元酵素(5αリダクターゼ)」を阻害するのがザガーロ(デュタステリド)です。
副作用
過敏症:?痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫
生殖器:睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下・勃起機能不全
肝臓:AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇
その他:乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい
注意点
プロペシア(フィナステリド)と同様にこの薬も女性禁忌です。特に妊娠中の女性が服用した場合には新生児障害が起こる可能性がある為、女性に絶対に渡さないようにしましょう。ただ、プロペシア(フィナステリド)の錠剤と異なり、液状のソフトカプセルタイプの薬なので、薬を分割するなどの行為は出来ない様になっています。

関連情報:ザガーロの詳細ページ
参考情報:ザガーロ製品情報|グラクソ・スミスクライン

AGAの外用薬

皮膚を経由して薬を患部に直接届けることが出来ます。経皮吸収率とも呼ばれ、肌の表皮・真皮・皮下組織を経由して体内に薬が取り込まれます。皮膚を経由することで薬の吸収率自体は決して高くはありません。なお、体の部位により皮膚の経皮吸収率は大きくことなり、腕を1とすると頭皮は3~4倍とされており、体の部位の中でも比較的高い吸収率があると言われています。

【外用薬】ミノキシジル

ミノキシジル外用薬(ロゲイン)
ファイザー社/ロゲイン
効果
発毛・育毛を促す効果。日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で推奨度「A」ランク。
平均市場価格
1本(2ヶ月分):6,000円~9,000円
作用機序
血管を拡げる効果により頭皮の血流が増え、髪の毛の成長を司る毛母細胞に酸素や栄養の供給が増えることで、発毛が促されるとされています。
副作用
過敏症:頭皮の発疹、発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ
循環器:胸の痛み、心拍が速くなる
その他:原因不明の急激な体重増加、手足のむくみ
注意点
元々は高血圧の経口薬(血管を拡げて血圧を下げる作用の薬)として開発した薬でもある為、血圧に影響を及ぼす可能性があります。血圧の持病をお持ちの方や、血圧関係の薬を常時飲んでいる方は事前に医師に相談した上で使用することをおすすめ致します。

参考情報:リアップX5プラス|大正製薬株式会社
関連情報:ミノキシジルの詳細ページ

AGAの注射薬

薬を注射針を用いて幹部に注入します。注射器を用いる為、原則として医師のみが行える治療法であると共に、痛みが伴いますが皮膚を経由せずに薬を患部に届けることが出来る為、薬の高い効果が期待できます。

【注射薬】頭皮への成長因子(グロースファクター)注入治療

成長因子(グロースファクター)注入
効果
発毛・育毛を促す効果。注入薬の中身により若干異なるが、日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で推奨度「C2」ランク。
平均市場価格
1回の施術(1ヶ月分):20,000円~200,000円
作用機序
毛誘導能をもつ間葉系細胞の直接移植,あるいはその分泌物を含む培養上清からの生成物いわゆる成長因子(グロースファクター)を頭皮に注入することで、毛母細胞が活性化され髪の毛の成長が促進されるとされています。
副作用
成長因子自体に、問題となるような副作用はないようです。
注意点
成長因子(グロースファクター)を注射で頭皮に注入する場合には痛みが伴う可能性が高く、今では痛みが伴わない電流を利用して頭皮に薬剤を注入するダーマローラーを利用して施術を行うクリニックが増えているようです。注射などの傷みに敏感な方は事前に注入方法を医師と相談しておくと良いでしょう。
注意点
成長因子(グロースファクター)を注射で頭皮に注入する場合には痛みが伴う可能性が高く、今では痛みが伴わない電流を利用して頭皮に薬剤を注入するダーマローラーを利用して施術を行うクリニックが増えているようです。注射などの傷みに敏感な方は事前に注入方法を医師と相談しておくと良いでしょう。

関連情報:成長因子(グロースファクター)注入治療の詳細ページ

東京都内のAGAクリニック総合ランキング

東京都でAGA治療を開始したいときのオススメAGAクリニックを総合ランキングで表にしました。立地や口コミ、無料カウンセリングでの対応などを参考にしながらランキングしております。

1位 銀座総合美容クリニック(銀クリ)

住所 〒105-0004 東京都港区新橋1-4-5 KDX新橋駅前ビル4・5F
電話番号 0120-972-335
診療時間 月/火/木/金/土 11:00~20:00
休診日 水曜日
最寄駅 JR新橋駅/東京メトロ新橋駅/都営浅草線新橋駅/東京メトロ銀座駅

「常に患者さん目線でのクリニック運営」「患者満足度NO,1のAGAクリニックを目指す」をクリニックの運営理念として掲げ、治療だけではなく接客や細かな気配りにも力を入れています。
以前、院長の正木医師は薄毛に悩んでいた時期があった経験があるそうで、こういった患者さん視点の運営理念が生まれてくるのだと思います。実際に頭髪治療を自らも経験した実体験からのアドバイスやメンタル面のサポートをしてくれる点も銀クリの人気の一つと言えるでしょう。

診療内容 料金
初診料
カウンセリング料
再診料
無料
進行予防の内服薬(F) \2,000~\7,150
進行予防の内服薬(D) \8,250
発毛を促す内服薬(M) \7,700~\12,100
血液検査費用 \5,500
ノーニードル育毛メソセラピー(1回) \19,800
頭皮ケア用シャンプー(1本370ml) \4,070
AGA遺伝子診断 \19,800
銀座総合美容クリニック(銀クリ)の治療内容と治療費用一覧表 (税込表示)

2位 Dクリニック東京(ヘアメディカル)

休診日月曜日

住所 〒100-6208 東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内10F
電話番号 03-5224-5551
診療時間 火:10:00~19:00、水:13:00~20:00、木/金:10:00~20:00
土:9:30~19:00、日:9:30~18:00
最寄駅 JR東京駅/東京メトロ京橋駅/JR有楽町駅

有名スカルプシャンプーの「スカルプD」を研究・開発したヘアメディカルグループの病院です。。院長である小林一広医師は、「GOETHE」「産経ニュース」など様々な新聞や雑誌で取り上げられ、「予約殺到!スゴ腕の専門外来スペシャル」という医療バラエティ番組にも出演しています。最近ではお笑いタレントのナイティナインさんを広告塔として起用しCMを放映しています。
AGA治療は内服薬と外用薬のみ処方です。

診療内容 料金
カウンセリング・診察費用 無料
初診費・再診費(診察+血圧測定+マイクロスコープ+頭部撮影) \16,500~\33,000
プロペシア錠(MSD社製)30錠 \7,700  ※初回のみ
フィナステリド錠(ファイザー社製)30錠 \6,600  ※初回のみ
ザガーロカプセル0.5mg(GSK社製)30錠 \10,450 ※初回のみ
アンドロゲンレセプター遺伝子検査 \20,900
ミネラル検査 \11,000

3位 AGAスキンクリニック(AGAスキン)

住所 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-22-10 タキザワビル6F
電話番号 0120-31-9696
診療時間 10:00~21:00
休診日 年中無休
最寄駅 JR渋谷駅/東京メトロ渋谷駅

女性の美容整形専門クリニックである東京美容外科の院長である麻生泰先生が、男性の薄毛治療やAGA治療に特化して設立したクリニックです。最近では「AGA遠隔診療」や「AGA深夜診療(23時まで)」など、患者の満足度を上げるサービスが拡充しています。
北は北海道、南は沖縄まで全国20エリア以上にAGAスキンクリニック(AGAスキン)を展開し、主要駅の徒歩で早数分の場所にクリニックを構えており、アクセスが非常に良好な点も人気の理由の1つといえます。

診療内容 料金
カウンセリング・初診料/再診料 無料
血液検査(2回) \21,600
プロペシア錠(MSD社製)30錠 初回:\4,620
2回目以降:\7,700
ザガーロ錠(MSD社製)30錠 初回:\5,280
2回目以降:\9,020
ジェネリック医薬品 フィナステリド錠1㎎「ファイザー」 初回:\3,740
2回目以降:\6,600
オリジナル発毛薬「Rebirth」内服薬+外用薬(1ヶ月あたり) \55,000
Dr’sメソ治療(AGAメソセラピー)(1回) \88,000
MINOXI JET(ミノキジェット) \88,000
スマートグラフト自毛植毛(100~1,000グラフト) 基本料金:\330,000
\110,000~\1,100,000
シャンプー&ヘアトリートメント「BALUMO?」 \2,860
シャンプー&ヘアトリートメント「BALUMO?」 \3,080

4位 湘南AGAクリニック(SBC)

住所 〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-2-13新宿TRビル4階
電話番号 0120-548-911
診療時間 10:00~19:00
休診日 年中無休
最寄駅 JR新宿駅/小田急線新宿駅/都営大江戸線新宿駅

以前はルネッサンスクリニックという病院でクリニックを運営していましたが、数年前から湘南AGAクリニック(SBC)に院名が変更になったAGAクリニックです。「3,000円から始めるAGA治療」というキャッチコピーで湘南美容クリニック(SBC)院長の相川佳之医師が出演するCMを放送して話題を集めています。
しかしCMではAGA治療が3,000円と書いてあるものの、ホームページでは1,800円と記載があるなど、価格に差異があります。またミノキシジルタブレットはフィナステリドとミノキシジル外用薬とのセットでしか処方されていません。またその他の治療方法にある「スマートメソ」は通常価格 3回で99,810円(税込)と高額です。、CMのキャッチフレーズそのままに治療費が安いクリニックとして捉えると失敗する原因になるかもしれません。

診療内容 料金
ドクターカウンセリング(30~50分程度) 無料
初診・再診料 (頭皮チェックの際、マイクロスコープ使用) 無料
血液検査 \3,870/回
HRタブレットAi(フィナステリド) 初回:\1,800/月
2回目以降:\3,000/月
HRタブレットセット
(フィナステリド+ミノキシジル+ビタミン/ミネラル/アミノ酸)
\13,030/月
フィナステリド錠(小林化工) \3,000/月
プロペシア錠(MSD社) 初回:\4,270/月
2回目以降:\6,620/月
ザガーロ カプセル(GSK社) 初回:\4,880/月
2回目以降:\8,350/月
HRアクア スプレー \9,980/月
ロゲイン5%(60g) \5,940/月
HRタブレット&スプレーセット \20,160/月
毛髪再生スマートメソプレミアム \99,810/3回
クイックメソ スタンダード \20,160/3回
クイックメソ プレミアム \25,250/3回
ジェットメソ \81,270
毛髪再生スマートメソプレミアム \99,810/3回
ボトックス注射メソセラピー \70,120/回
【新治療】ダブルマトリックス \252,590/回
ARTAS(アルタス)植毛 3000グラフト \1,890,000

5位 AGAヘアクリニック(ヘアクリ)

住所 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル9階
電話番号 0120-8219-55
診療時間 10:00~20:00
休診日 不定休
最寄駅 JR秋葉原駅 電気街口から徒歩4分

2017年の3月6日に東京秋葉原にリニューアルオープンした遠隔診療に特化したAGAクリニックです。サッカー日本代表の長友選手や、欅坂46に所属する長濱ねるさんをCMに起用して話題を集めています。AGAヘアクリニック(ヘアクリ)のAGA治療の特色としては、スマホ(スマートフォン)の専用アプリ(AHCトータルサポートアプリ)を利用した遠隔診療を積極的に実施している点です。(初めての診察は秋葉原院への通院が必須)

しかしなお、AGAヘアクリニック(ヘアクリ)が取り扱っている内服薬はオリジナルの薬が中心で、「FINA」は、AGA治療における有効成分「フィナステリド」の他にも、治療のサポートによいビタミンや亜鉛などの栄養成分を独自に配合されています。DUTA(デュタステリド配合内服薬)やMINOCK(ミノキシジル配合内服薬)にいたっては他に何が配合されているのか、詳細はを明記されていません。していません。また注釈に小さく記載されていましたが、ミノキシジル内服薬・ミノキシジル外用薬は様々な濃度を扱っており、料金は一律だそうです。他のクリニックやミノキシジルを配合している商品でも、濃度が高くなるほど価格も比例しています。それを一律で処方できるのは、価格が高めに設定されているからかもしれません。高濃度のミノキシジルの処方を受けたい方には嬉しいポイントかもしれません。

それでも「遠隔診療」は魅力ではありますので、なお、離島に住んでいる人や近くにAGAクリニックに通院できない人は、一度は秋葉原で受診する必要がありますが2回目以降は「遠隔診療」で受診ができるのでオススメです。

診療内容 料金
初診・再診・医療相談料 無料
FINA(フィナステリド配合オリジナル内服薬) \5,500
DUTA(デュタステリド配合オリジナル内服薬) \8,000
MINOC(ミノキシジル配合オリジナル内服薬) \10,000
MINOC LIQUID(ミノキシジル配合オリジナル外用液) \13,000
VITADD(毛髪成分オリジナルサプリメント) \3,000
PANTO(女性専用オリジナル内服薬) \9,500
KETOCO(ケトコナゾール含有オリジナル治療薬)(1本) \3,000
シャンプー(オリジナル)(1本) \3,500
コンディショナー(オリジナル)(1本) \3,500
シャンプー &コンディショナーセット(1本) \6,500
一般血液検査 \3,000
特殊血液検査 \5,000
生活習慣検査 \3,000

5位以外にも確認したい場合は東京都でAGA治療!AGAクリニックランキングとチェックしたいポイントにてご案内しています。

まとめ

このようにAGA(男性型脱毛症)の原因と仕組みに関しては、体内のホルモンがトリガーとなることが医学的に解明されています。ですので、「シャンプーで頭皮の脂を取る」「育毛剤で栄養を頭皮に補給する」といった治療方法が有効では無い事は明らかです。AGAの進行を止めるのであれば医学的にエビデンスのあるAGA治療薬を用いて男性ホルモンを制御することが唯一の解決策となります。

また、勘違いを起こしやすいのは男性ホルモン(テストステロン)がそのままの状態でAGAを引き起こす訳では無いという事です。その為、直接的に「筋トレをして男性ホルモンが分泌されるとAGAになる」「ヒゲや体毛が濃く男性ホルモンが多く分泌されている男性はAGAになる」といった諸説は全て嘘という事になります。テストステロンがジヒドロテストステロンになる事は間違いありませんが、アンドロゲン受容体と結合する際にその感度も個人差がある為、テストステロンやジヒドロテストステロン体内に大量にあったとしても、全くAGAが引き起こされないケースもあります。

その為、正確には男性ホルモンがAGAの遠因(直接的ではない間接的な原因)の1つになるということを理解をしておく必要があります。



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