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AGA治療薬のデュタステリドの開発経緯や作用機序とは

このページでは2015年に厚生労働省がAGA治療薬として許可を出した「デュタステリド(ザガーロ)」に関して、「開発経緯」や「作用機序」はもちろんのこと、「AGA治療効果」「副作用」「ドーピングのリスク」など幅広い情報を提供していきます。

デュタステリドの概要情報

英語表記
Dutasteride
商品名(日本)
アボルブ、ザガーロ
開発会社
グラクソ・スミスクライン社
男性型脱毛症診療ガイドライン評価
不明
服用方法
1日1回服用
厚生労働省承認日
2015年9月28日
FDAの許可の有無
半減期(成人)
約3~5週間
化学式
C27H30F6N2O2
代謝
肝臓

デュタステリドの概要情報

イギリスのグラクソ・スミスクライン社によって前立腺肥大症を目的として開発された「デュタステリド」は、2001年にアメリカの厚労省にあたるFDA(食品医薬品局)に承認され、アボダートという名前で販売されていました。販売後に、前立腺肥大症の患者の中で発毛症状がみられたことから、発毛剤として注目されるようになりました。2009年には韓国で男性型脱毛症の治療薬として承認されています。日本では、同年に前立腺治療薬として厚生労働省に承認されました。男性型脱毛症の治療薬としては、2015年に承認されました。発売開始予定が2015年11月25日になっていましたが、グラクソ・スミスクライン社の都合により、現在は発売が延期になっています。

グラクソ・スミスクライン株式会社とは

イギリスにある世界第6位の売り上げを誇る製薬会社であり、前立腺肥大症の治療薬としてデュタステリドを開発した会社です。後に、このデュタステリドを使用した患者の中から発毛症状が報告されたことから発毛剤として注目されるようになりました。グラクソ・スミスクラインは、デュタステリド以外に気管支喘息の治療薬「レノベア」なども有名です。また、風邪や花粉症で鼻詰まりのときに貼る「ブリーズライト」は2006年にCNS社を買収したことにより、グラクソ・スミスクラインから販売されています。デュタステリドは、2001年にFDA(食品医薬品局)に前立腺治療薬として承認されていますが、男性型脱毛症の治療薬としては承認されていません。

作用機序とは

前立腺肥大症とはDHT濃度が高くなることによって前立腺に作用し肥大します。デュタステリドは、前立腺肥大症の要因となるジヒドロテストステロン(DHT)の働きを阻害することによって治療していく薬です。フィナステリドと同様の作用があり、男性型脱毛症の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)を生成するために必要な酵素である5α-還元酵素(リダクターゼ)の働きを抑えることができます。フィナステリドとデュタステリドの違いは、フィナステリドに比べ薬のデュタステリドのほうが半減期が長いことと、5α-還元酵素(リダクターゼ)にはⅠ型とⅡ型があり、フィナステリドはⅠ型のみに作用するのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方に作用することです。そのため、デュタステリドはフィナステリドよりも効果が高いと期待されています。

期待できるAGA治療効果

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副作用

プロペシアと同様に性欲減退、ED、精液量減少などがあげられます。また、女性や子どもには悪影響を与えるため服用は禁止されています。
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服用方法

カプセルになっており、1日1回1錠(0.5mg)を水と一緒に服用します。用法容量を守って、医師の指導のもと正しく飲みましょう。飲む時間帯は、特にないようですが24時間おきに飲む必要があるため、自分の中でだいたいの服用する時間を決めておくといいかもしれません。薬の飲み合わせで注意をすべきなのは、アゾール系抗真菌薬のイトラコナゾール、マクロライド系抗生物質のクラリスロマイシンなどがあげられます。また、肝臓病を患っている場合や、持病がある場合は副作用が出る恐れがあります。治療をすすめるか、医師とよく相談しましょう。服用できるのはプロペシアと同様、成人男性のみです。女性や子どもが服用すると体に悪影響を及ぼす危険性があるため、服用は禁止されています。妊娠中や妊娠の可能性がある婦人には、胎児に悪影響を及ぼす危険性があるため取り扱いや服用の際は十分な注意が必要です。

価格

ザガーロはまだ発売していないため、販売価格を決めていない病院が多いようです。アボルブ場合、1錠あたり60~80円程度で30錠だと4,800円~6,000円程度

入手方法

プロペシアは一般の薬局で購入することはできません。なぜなら、プロペシアは医師が処方しなければならない処方箋薬に指定されているからです。入手するためには、皮膚科やAGA専門病院などの医療機関で処方してもらいます。費用は、AGA診療が自由診療であるため病院によってプロペシアの価格が異なります。個人輸入でも入手することが可能です。病院で処方してもらうよりも安く入手することが可能なため、個人輸入を利用する人もいるようです。しかし、個人輸入をする場合気をつけなければならないことがあります。服用については全て自己責任となるため、副作用が出るリスクが非常に高いです。

ドーピングのリスク

デュタステリドは、筋肉増強剤の使用痕跡をごまかす効果を持つ薬として世界アンチ・ドーピング機関からドーピング剤として禁止薬物リストに加えられていました。薄毛治療薬で禁止とされていたのは、フィナステリドも同様です。デュタステリドやフィナステリドの使用でドーピングなった選手は過去にいくつかあるようです。中でも有名なのが、2007年にソフトバンクのガトームソン投手が日本のプロ野球界ではじめてドーピングが発覚し出場停止処分を受けたことです。現在では、検査の技術が進歩したおかげで禁止物質の使用を判別することが可能となったため2009年1月1日には禁止薬物のリストから外されました。そのため安心して使用することが可能です。

フィナステリドのジェネリック医薬品の種類

薬品名:アボダート 開発会社:グラクソ・スミスクライン社
薬品名:デュタス 開発会社:ドクター・レッディーズ社



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