推奨度Aのフィナステリド内服について

男性型脱毛症の治療のために様々な方法が研究されていますが、それぞれの方法には効果の違いや、副作用の有無の違いなどがありますので、どのような方法で診療すれば良いのかわからないという人のために、日本皮膚科学会という組織では、男性型脱毛症診療ガイドラインというものを作成しています。これは現在脱毛の治療として行われている脱毛の治療方法を科学的な見地から比較対照して、五つのレベルの推奨度分類するもので、このガイドラインの中でも、推奨度Aとして行うよう強く勧められるものとして分類されているものの一つがフィナステリド内服です。

 

 

フィナステリドの内服は男性の男性型脱毛症の治療において、推奨度Aに分類されていまが、女性の女性男性型脱毛症の治療には推奨されていません。なぜならばフィナステリドは特に妊娠している女性に大きな影響を及ぼしやすく、生まれてくる子供にも影響を及ぼすことがあるからです。ですが男性の男性型脱毛症の治療においては、効果があって副作用も比較的少ないとされているので、最も高いレベルで推奨されています。
フィナステリドは男性型脱毛症の治療薬として開発されたわけではなく、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されており、この薬はアメリカのメルク社が1991年から開発を開始し、翌年に正式に前立腺肥大症の治療薬として認可を受けていて、メルク社から販売されているこの前立腺肥大症の薬にはプロスカーという名前がつけられ、その一方でこのフィナステリドという薬には男性型脱毛症の治療にも効果がありそうだということが次第に明らかになり、低用量の薬で研究した結果、フィナステリドが男性型脱毛症に高い効果を持っていることが明らかになりました。
こうした研究結果を踏まえてアメリカではアメリカ食品医薬品局が1997年に、フィナステリドを前立腺の治療薬としてだけでなく、男性型脱毛症の治療薬としてもはじめて認可しましたが、これを受けてプロスカーは男性型脱毛症の治療薬としても販売されることになり、その後メルク社のプロスカーはアメリカ国内だけでなく、世界各国において男性型脱毛症の治療薬として認可されていき、それらの国々でも正式に販売されるようになります。日本で初めてフィナステリドが承認されたのは2005年のことで、厚生労働省が同年の10月にフィナステリドを男性型脱毛症の治療薬として承認し、同じ年の12月から早くも国内で正式に販売されるようになりました。承認されるまでの間に1年間ほどの長期間にわたって綿密に効果や安全性などが検証がされ、現在では数十カ国以上で、フィナステリドは男性型脱毛症の治療薬として承認されています。
フィナステリドが男性型脱毛症の治療に効果があるのは、この薬の中に含まれている成分が、髪の毛の抜け毛を促進させる物質を阻害する働きがあるからで、体内で生成されて髪の毛を抜けやすくするのはジヒドロテストステロンという物質ですが、この物質は男性ホルモンであるテストステロンが体内の酵素によって変換されることによって生成されます。ジヒドロテストステロンは皮脂腺に存在する受容体と結びつくことにより、大量の皮脂を体内から分泌させる効果を持っていおり、それが結果的に髪の毛が生えてくる毛穴のつまりを生じさせる原因となり、抜け毛が誘発されます。
このテストステロンをジヒドロテストステロンに変える酵素が2型5-α還元酵素ですが、フィナステリドにはこの2型5-α還元酵素の働きを阻害する効果があります。フィナステリドによる男性型脱毛症の治療は、日本だけでなく世界中で広く認められたものであるので、成人男性のための治療薬としては日本でも最も広く使用されているものです。

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